勉強を継続するコツーそれは「没頭力」ー
・電験の勉強が楽しくない方
・電験の勉強の仕方に自信が持てない方
〇勉強ができる人=勉強が好きな人
〇勉強が好きな人→(没頭力)→勉強ができる人
〇電験の勉強に没頭するためのマインドセット
・階段=問題の解答の解説が何となくわかる状態にする
・すべり台=単元を習得する
〇電験の勉強に必要な学力
・電験に必要な学力=理解力×計算力
・電験三種では理解力<計算力
〇電験の勉強に「没頭」するために
・自分の学力と電験の問題のレベルのギャップを確認し、自分にとって適切な教材を選ぶ
・問題の解答の解説が何となくわかる状態までレベルを上げる
・単元の習得を目指す
〇電験の勉強に「没頭」した効果
・予備知識がない単元の学力を電験二種一次試験の合格レベルまで引き上げることができた
・1つの単元に要した時間は10時間程度
・没頭した過程で得た、理解力の確認、テキストの問題制覇という副産物で、今後の学習のやる気が持続できる
「勉強ができる人」ってどんな人?
まず最初に質問です。
「勉強ができる人」ってどんな人ですかと聞かれたら、あなたはどんな人をイメージしますか?
頭のいい人、努力ができる人、向上心のある人、など
人によって想像する人物像は様々だと思います。
私は京都大学、京都大学大学院を卒業し、大手電機メーカーの開発職についています。
この15年間で、私はたくさんの「勉強ができる人」と出会ってきました。
その結果分かったことは、
「勉強ができる人=頭のいい人」という関係式は成り立ちません。
「勉強ができる人=勉強が好きな人」です。
単純な話で、勉強ができるといわれる人たちは勉強が好きでやっているだけです。
頭がよくても勉強が好きじゃなかったら、勉強はしません。結果、勉強はできません。
努力ができる人や向上心のある人は自分の目標のために、必要な勉強をしています。
しかし、このタイプの方は大体目標に向かう過程で、勉強が好きになります。
勉強が好きになれなかったら、どこかで息切れして挫折してしまいます。
では、なぜ勉強が好きな人は勉強ができる人になれるのか?
ここが重要なポイントです。
それは勉強に没頭することができるからです。
これを「没頭力」と言い、勉強が好きな人は高い没頭力によって、勉強ができる人に開花していきます。
自頭がいいとか、効率的にテストの点を取る方法を知っているということが、
勉強ができるという方向には進みません。
ただ勉強が好きで没頭する。
没頭することで、高いパフォーマンスで長時間勉強に打ち込める。
その結果、他の人を圧倒する知識と論理的思考を手に入れることができる。
すごくシンプルですよね。
勉強をしていると、自分よりも勉強ができる人と出会い、不安に感じることがあると思います。
いつも同じ問題が解けなかったり、なかなか暗記が進まない。本を読んでいるとすぐ眠くなる。
とにかく、勉強をする取り組む自分自身に自信が持てない。
勉強というものにネガティブな印象を持つ方はたくさんいると思います。
安心してください。
勉強ができる人とあなたの違いは、勉強に没頭しているかどうかだけの差です。
そして、あなたはまだ勉強に没頭していないだけです。
没頭するってどんな状態
粂原学園というオンライン個別指導塾を経営されている粂原圭太郎さん が勉強ができない人とできる人の違いを言語化してくれているので、まず紹介させていただきます。
勉強を「すべり台」に例えましょう。
勉強ができない人と勉強ができる人では、同じ「すべり台」でも異なる感情を抱いています。
勉強ができない人:階段を上るのに苦労し、先が見えない。
勉強ができる人:悠々自適にすべって、身を任せて楽しんでいる。
勉強ができない人は、勉強が苦痛で、階段を上るのに苦労しています。
一方、勉強ができる人は階段をささっと駆け上がって、一気にすべるイメージを持っています。
それが「勉強のツボ」であり、「学びの自動化」です。
すべり台に「すべって楽しむおもしろさ」と「勝手に進むラクラク」があるように、
勉強も本来、始めたら止まらなくなるものです。
このすべり台の例からわかるポイントは、
勉強ができない人とできる人では、
楽しみの前に発生する若干の苦労をどう感じるかが違う
ということです。
すべり台でイメージしにくい方は「やろうと思ってあきらめた趣味」に置き換えてみるといいと思います。
道具を揃えたけどやめてしまったスノーボード、ゴルフ、キャンプ、山登り、釣り、ジョギング、ヨガなど、
一個くらい当てはまるものはあるんじゃないですか?
趣味にしようとしてあきらめてしまった人と趣味として成立している人の違いは何でしょうか?
まさに、楽しみの前に発生する若干の苦労を乗り越えられたかどうかです。
この苦労さえ乗り越えられたら、楽しみと触れ合い続けることができます。
そして、楽しみと触れ合い続けている状態こそが「没頭している」状態になります。
周りから見たらそんなに楽しいの?って思うことに時間を忘れて取り組んでいた経験はありませんか?
もし、勉強で没頭している状態が実現できれば、最高のパフォーマンスが出せるような気がしませんか?
自分に合った最高の教材を見つけることや、自分にとって最高の先生に出会うことは、
確率的というか偶然性がないと達成することが難しいです。
しかし、勉強=趣味という感じで没頭している状態は、やり方さえ分かれば何とかなりそうですよね。
電験の勉強に没頭するには
さきの「すべり台」の例をもとに、電験の勉強に没頭するためにまず絶対にやってはいけないことを言わせてもらいます。
階段=電験の勉強する
すべり台=電験に合格する
このマインドセットだけは絶対にやめてください。初めから勉強に没頭できる人じゃないと確実に心が折れます。
以下の設定があるべき形です。
階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする
すべり台=単元を習得する
すべり台は単元を習得することです。
ここでの「単元」の習得とは、科目合格という意味ではありません。
理論であれば、直流回路、交流回路、静電容量、磁気回路、電磁気学、半導体、電子回路、電気計測
機械であれば、変圧器、直流機、誘導機、同期機、パワエレ、照明、電気化学、電気加熱、自動制御、論理回路
など、各科目の単元を意味しています。
習得の定義は人によってそれぞれですが、
きちんと勉強したからこの単元で絶対得点するんだという自信をつけることが大事です。
この状態になれば、もし解けない問題に出会っても自信を無くすことはなく、「悔しい!絶対解いてやる」という気持ちが芽生えます。
また、周辺知識がないと解けない問題があるなということにも気づき、積極的に周辺知識を集める気持ちも芽生えます。
問題の解答の解説を読んでいるときはまさに階段を上っている状態になるんですが、
解説は完璧に理解しなくても構いません。
「この場合はこの公式を使えばいいのか。」
「この言葉は知らないから意味だけ確認しておこう。」
このくらいの感覚で解説を受け入れることができれば十分です。
大事なことなのでもう一度、お伝えします。
電験の勉強に没頭するためには
階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする
すべり台=単元を習得する
というマインドセットが重要です。
では、すべり台を例において、「電験に合格する」というのはどういう状態でしょうか?
それは「すべり台を既定の回数すべる=電験に合格する」となります。
大雑把ですが、電験三種の場合、4科目の合格が必要で、1科目あたり10個程度の単元に分解できます。
各科目6割取れれば十分合格できるので、少しマージンをみて7単元ずつ習得するとします。
4×7=28単元を習得できれば電験三種に高い確率で合格できます。
すなわち、28回すべり台を滑れば、気が付いたら電験三種に合格できる状態になっているということになります。
要注意!人によって準備の量が変わります
さきの「すべり台」の例で「階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする」と示しましたが、
まずこの状態になるために、人によって準備の量が違います。
今の学力と電験三種の問題の難易度のレベルのギャップを把握していないと成長の効率が下がります。
ここでは電験の勉強に没頭するための準備についてお話しします。
電験の問題を解くにあたり以下の2つのポイントが重要となります。
・電験に必要なのは理解力と計算力
・電験三種では理解力<計算力
理解力と計算力、
この2つの準備しておかないと、すべり台にたどり着く前に階段で疲れてしまいます。
しかも電験三種では「計算力」の方が重要になります。
なので準備の仕方を間違えると、「すべり台=単元を習得する」にたどり着けず、
電験の勉強に没頭するという状態になることができません。
では、理解力と計算力という2つの観点でどのような準備が必要かを次に解説していきます。
電験の勉強に必要な「理解力」の準備
電験に挑戦するあらゆる人が「階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする」をストレスなく乗り越えられるわけではありません。
もともと、持っている電気の知識や自身の環境(電気に関わる学科に所属するか、仕事をしているか)によって、レベルのギャップがあります。
粂原圭太郎さんの「偏差値95の勉強法」を参考にし、レベルのギャップを表す4段の階層を図にしてみました。
この図から分かるように、「階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする」をストレスなく達成できるのは、
上位階層の「ある程度分かる」、「解説を読めばなんとなく分かる」の階層に属する方だけです。
「答えが分からない」、「ちっとも分からない」に属する方は、まず「解説を読めばなんとなく分かる」の階層を目指す必要があります。
自分がどの階層に属するかを確認するため、まず実際に過去問を解いてみてください。
問題の意味からしてよく分からない、答えを見ても分からないという人は、「ちっともわからない」の階層になります。
入門書や中学生レベルの教材に戻って、階層のアップを目指しましょう。
問題の意味は理解できるけど答えもみても何を言っているか分からないという人は、「答えが分からない」の階層になります。
入門書と易しい問題を扱う教材を使って、答えが理解できるまでレベルアップを目指しましょう。
一応、念をおしておきますが、階層分けの目的は階層ごとに使用する教材を区別するためです。
下の階層だから、勉強ができないとか、ダメだということでありません。
自分の今の学力を分析し、最適な教材で勉強に取り組むことがすごく大切です。
これだけで勉強は確実に楽しくなります。
階層は違っても「勉強に没頭」はできます。
勉強に没頭している自分の姿を想像してみてください。
最高のパフォーマンスで電験学習というレースを全速力で駆け抜ける自分の姿を。
自分の前を息切れしながら走っているランナーを脇目も振らず、ごぼう抜きしていく自分の姿を。
今、自分がどの階層にいるかなんてどうでもいいです。
走る距離は決っている。
そこを自分はとんでもないスピードで走り抜けることができる。
スーパーマンになった自分はどんな姿でゴールテープを切るかのだろうか。
そんな想像をしたらワクワクしてきませんか?
もう一度いいます。
自分の学力と電験の問題のレベルのギャップを確認し、自分にとって適切な教材を選んでください。
上位階層を目指すという準備が必要になりますが、その過程であっても「勉強に没頭」することができます。
電験の勉強に必要な「計算力」の準備
電験の勉強をするにあたり「理解力」と合わせて、必要なのが「計算力」です。
どちらが欠けても電験の合格は難しくなります。
しかも、電験三種では「理解力」<「計算力」となるくらい重要な要素になります。
計算は苦手だけど、理解はしていると感じる方は、二種の一次試験の問題を解いてみてください。
理論の論説は解けますし、機械に至っては三種よりもいい点が取れるかもしれません。
電験三種は「計算力」、電験二種の一次試験は「理解力」に重点を置くような問題の構成になっているからです。
電験三種に必要な計算力を私なりに分析してみました。
電験三種の問題には以下のような特徴があります。
・問題数が多く、1問あたり5分程度で解答する必要がある
・高校生レベルの数学と物理の知識で問題を解くことができる
・解答方法が選択式である
これらを特徴から判断するに、電験三種は大学入試センター試験に傾向が近いです。
従って、問題ごとにじっくり考えて答えを出すというよりは、
問題を見た瞬間に、最適な公式や計算方法を選択し、素早く計算を終えるという能力が電験三種では重要になります。
きちんと統計を取ったわけではないですが、
工業高校や高専出身の電気の施設管理に関わる業務に携わっている方は理論と機械が苦手で、
大学出身で電気の施設管理とは異なる業務に携わっている方は理論と機械が得意という印象があります。
(あくまで私の印象です。まだ統計は集められていません。)
この統計が正しいとすると、電験に必要な計算力はセンター試験の対策をしたことがあるかどうかと強い相関があることになります。
電験三種に必要な計算力ってどのくらいですか?と聞かれたら、
私はセンター試験の数学Ⅰと数学Ⅱがぞれぞれ6割くらい解ける能力はあったほうがいいと答えます。
とはいえ、センター試験の過去問を解くことを目指すのは少し電験の学習から少し道が逸れてしまいます。
電験に必要な計算力つけるのであれば、
電気主任技術者連盟 会長
Leseさんの電験3種書き込み式計算ドリルの購入をお勧めします。
Leseさんに代わって、このドリルの使い方まで提案させていただくと、計算が苦手だとか感じている方は2冊買ってください。
1冊目は分からないところは答えをみながら、まず全問埋めてください。
次に、あまり時間を空けずに、2冊目を自力で解答してください。
期間は1週間以内を推奨します。
平日が勉強時間を確保するのが難しいなら土日2回使って9日以内に2冊目完了を目指してください。
答えを見ていいというルールをつけることで、1冊目はストレスなく挑戦することができます。
2冊目は自力解答となりますが、1冊目の解答の余韻が残っているので、想像以上に解答ができるはずです。
しかし、1週間以内という時間制約をつけているため、かなりスピーディーに問題を処理しないといけません。
この時間制約がすごく重要です。限られた時間が課題をこなそうとすると、脳が活性化します。
脳が活性化すると、前頭葉が熱くなり、首から上の体温が上がります。
これこそが「勉強に没頭している」状態です。
もし脳がチリチリと焼けるような感覚を感じることができたら、あなたの没頭力は最高潮です。
そして、計算力と理解力は別物です。
計算中は物事を考察する思考は停止しています。
脳はあらかじめインプットされたプログラム(計算手順)をペンを持つ手に吐き出しているだけです。
しかし、このとき脳は高いCPU使用率で計算処理を行っています。
考えていないけど、考えている。
さらに言うと、計算を終えるために手が勝手に動いている。
そんな不思議な感覚になるかもしれません。
これも「勉強に没頭している」状態です。
式を一つ変形するごとにペンを止めてしまうようでは、この感覚を得ることはできません。
この状態はまだ計算力が足りないとも言えます。
難しい計算ができるかどうかではなく、
解を導出するまでの計算手順を一気に吐き出せるかどうかで自分の計算力を計ってください。
普段の学習で計算途中で手を止めてしまう癖がある方は計算力が十分でないか、
計算というプロセスで「勉強に没頭する」というスイッチの入れ方が分からない可能性があります。
そんな方は、電験書き込み式計算ドリルを購入し、一気に解いてみてください。
解いている最中にペンが勝手に走る感覚を感じることができれば、それが「没頭している」サインです。
一気にドリルを解いて、一息ついてからそのドリルを眺めてください。
145ページのテキストを数時間でやり切ったという成功体験は、あなたの没頭力を確実に高めてくれるはずです。
没頭力ってどのくらいの効果があるの?
私(KWG)の体験談しか、まだお話しできませんが、実際に試した結果を報告します。
〇階段とすべり台の設定
・階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする
・すべり台=単元を習得する
〇対象の単元:(機械より)変圧器、直流機、誘導機、同期機、照明
〇KWGの基本スペック
・計算力は大学の一般教養レベル(初等数学、古典物理)は十分にある
・理論は二種一次までマスター
・機械はパワエレ、制御理論は二種二次までマスター
・法規、電力は無知
・対象の単元の基礎知識は無し
この条件で没頭力の効果を試していました。
計算力は十分なので、理解力を高めて単元習得を目指します。
(1)理解力の階層チェック
自分の学力と電験の問題の難易度を確認するために理解力の階層チェックを行います。
階層チェックのために電験三種の過去問 5年分 R01-H27(それぞれの単元のみ)を眺めます。
結果、問題は理解できました。しかし、答えは一切分かりません。
ということで、 電験王さんの解説サイト(科目別 機械)に沿って、回答を写経します。
結果、
変圧器、照明は解説が理解できたので「解説を読めばなんとなく分かる」階層に属します。
一方、直流機、誘導機、同期機は解説も分からないので「答えが分からない」階層に属します。
ということで、
変圧器、照明は易しい問題&試験レベルの問題の教材として、「電験三種 完全マスター 機械 Ohm社」を使用します。
直流機、誘導機、同期機は入門書&易しい問題の教材として、「よくわかる電気機器 森北出版」と「最新モータ技術のすべてがわかる本 ナツメ社」を使用します。
直流機、誘導機、同期機用の2冊の教材が入門書として適切か定かではないのですが、図や写真がどちらも多かったので選びました。
また対象の単元については入門書から手をつける必要があるということを予想していたので、この2冊はあらかじめ購入していました。
なので(1)で発生した作業時間は、各単元それぞれ1時間程度となります。(主に写経の時間です)
(2)階層のランクアップ
直流機、誘導機、同期機は「階段=問題の回答の解説が何となくわかる状態にする」になっていないので、階層のランクアップを目指します。
三種過去問の解答を参照しながら、さきに挙げた2冊のテキストのうち「最新モータ技術のすべてがわかる本」読み進めます。
直流機、誘導機、同期機の範囲に該当する二部と三部(計146ページ)を熟読します。
「最新モータ技術のすべてがわかる本」は図解が中心なので、公式について理解を深めるため、「よくわかる電気機器」をときどき眺めます。
結果、直流機、誘導機、同期機の構造と動作原理が分かり、それぞれの違いや特徴も把握できました。
電験三種の過去問の答えも理解できるようになったので、「解説を読めばなんとなく分かる」階層にランクアップしたと言えます。
(2)で発生した作業時間は直流機、誘導機、同期機合わせて4時間程度となります。(主に読書の時間です)
(3)単元の習得を目指す
(1)と(2)の作業で「階段のフェーズ」は完了し、いよいよ「すべり台=単元を習得する」に移ります。
自力で問題は解けませんが、計算方法はなんとなく分かっているので、実際に問題を解いて理解を深めていきます。
このときの精神状態は
「あの公式はどうやって使うんだろう?」
「どういう問題が解けるようになるんだろう?」
というワクワク感でいっぱいになっています。
それぞれの単元に対して、
「最近その存在を知って、知識だけは集めました」という
いわゆる「アイドルのにわかファン」状態になっています。
今から初めてそのアイドルのライブに参加し、これからオタク街道を進んでいくんだという精神状態になっています。
この精神状態で「電験三種 完全マスター」に立ち向かいます。
「この問題なら楽勝じゃん!」
「うわー、こうやって解くのか!」
「なんだよ、こんなの初見で解けるわけないじゃん!」
なんてことを思いながら(時には口に出しながら)、問題を解き進めていき、約20問の例題と約10問の練習問題を完走します。
各単元、だいたい8時間で完走できます。
「電験三種 完全マスター」を完走したら、できるだけ時間を開けずに、
電験二種一次試験の過去問 5年分 R01-H27(それぞれの単元のみ)を自力で挑戦します。
二種の過去問は理解度確認のテストという気持ちで挑みます。
合格点は80%以上として過去問に挑みます。
結果、以下のように全て合格点をとることができました。
直流機(8/10 正解)
誘導機(18/20 正解)
同期機(19/20 正解)
変圧機(14/15 正解)
照明(22/25 正解)
各単元の過去問を解くのに要した時間はそれぞれ1時間程度となります。
従って、(3)で発生した作業時間は、各単元それぞれ9時間程度となります。(完マス+二種過去問の解答)
(4)「没頭すること」で得られた成果
(1)から(3)の過程を通じて、予備知識がない単元の学力を電験二種一次試験の合格レベル(正解率8割以上)まで引き上げることができました。
(1)から(3)の過程で発生した作業時間は5単元で約54時間です。
平均すると一単元あたり11時間の時間で電験二種一次試験の合格レベルに学力を伸ばすことに成功しました。
勉強に没頭した反動で、次の単元の勉強のモチベーションが下がるんじゃないか?
完マスの全ての問題をやり切った。電験二種一次の問題が解けた。この作業を11時間程度で成し遂げた。
これらの成功体験は、今後の電験学習を続けるための大きな自信になりました。
(5)結論
11時間で1単元を習得するという成果は、どんなにいい教材があっても、どんなにいい先生がいても実現できないと思います。
全速力で走るのは教材でも先生でもなく自分自身だからです。
「電験どうでしょう」という活動の宣伝のためにやっているだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。
はっきり言います。
仕事を持ち、家族を持っているという状態で、仕事とあまり関係ない資格の勉強を気合や根性で何とか乗り切ろうなんて不可能です。
勉強を好きだという純粋な気持ちをもとに、勉強=趣味という感覚で没頭することで、達成できる成果だと私は考えています。
〇勉強ができる人=勉強が好きな人
〇勉強が好きな人→(没頭力)→勉強ができる人
〇電験の勉強に没頭するためのマインドセット
・階段=問題の解答の解説が何となくわかる状態にする
・すべり台=単元を習得する
〇電験の勉強に必要な学力
・電験に必要な学力=理解力×計算力
・電験三種では理解力<計算力
〇電験の勉強に「没頭」するために
・自分の学力と電験の問題のレベルのギャップを確認し、自分にとって適切な教材を選ぶ
・問題の解答の解説が何となくわかる状態までレベルを上げる
・単元の習得を目指す
〇電験の勉強に「没頭」した効果
・予備知識がない単元の学力を電験二種一次試験の合格レベルまで引き上げることができた
・1つの単元に要した時間は10時間程度
・没頭した過程で得た、理解力の確認、テキストの問題制覇という副産物で、今後の学習のやる気が持続できる
最後に
今回は「没頭力」というものの概念、電験の勉強に没頭する方法とその効果について解説させていただきました。
「没頭すればすごい結果が出せる!」という部分を強調した記事になっています。
一方で、「没頭した状態になる」「没頭した状態を持続する」方法は人によって異なるので、
今後、「どうブロ」で具体的な方法を紹介していく予定です。
「没頭力を手に入れるための方法をすぐに知りたい」、「自身の勉強方法について相談したい」という方は、
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