H28 問14
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解説
A-D変換器に関する問題です。
以下の選択肢は考えるまでもなく消去しましょう。
(1)二重積分型が用いられることがある。
→二重積分型というものが存在するかどうかではなく、用いられるかどうかなので、誤りであるわけがないです。
(例え、二重積分型という方式が存在しなくても、そういう名前の商品があるとゴネたら正解になる気がする。。。)
(4)読み取り間違いが少ない。
→間違いが少ないかどうかは個人差があります。この選択肢を答えにすることはありません。
(5)便利な機能である。
→便利かどうかは個人差があります。この選択肢を答えにすることはありません。
以下、補足です。
(1)について
AD変換は現在も進化が進んでいるICです。最近の流行は押さえておくといいことがあるかもしれません。
- フラッシュ型:高速、分解能は低め、デカい
- パイプライン型:高速分解能は高い(16bitくらい)、待ち時間が必要でリアルタイム性はよくない
- 逐次比較(SAR)型:中速(1MHzくらい)、パイプラインよりもさらに高分解能(20bit)
- Δ-Σ型:低速、超高分解能(20bit)
(2)について
デジタルオシロスコープで、周期性のない信号波形を測定することは可能です。
従って、これが答えとなります。
個人的な意見ですが、
オシロスコープで周期的な信号を思い通りに表示できたら、電気屋の新人さん。
オシロスコープで周期性のない信号を思い通りに表示できたら、電気屋の一人前。
周期性のなさそうな信号を含む波形をオシロスコープで観測し、FFTが出来たら、電気屋の上級者。
という番付があると思っています。
(3)について
デジタル化=量子化ではないので、気をつけておきましょう。
振幅をデジタル化(離散化)することを量子化
時間をデジタル化(離散化)することを標本化
と言います。サンプリングという言葉も標本化(時間のデジタル化)を表しています。
デジタル化には時間方向と振幅方向の2種類があることを押さえておきましょう。
参考になれば幸いです。