H29 問14
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解説
有効数字に関する問題です。
計測器を使って実験や評価をされる方は馴染みのある言葉です。
しかし、有効桁数を気にするくらいで、私は有効数字についてよく知りませんでした。
電気に関する話は一切出てきませんが、
この問題をきっかけに情報をまとめましたので、解説をしていきたいと思います。
有効桁数
整数と少数で有効桁数の扱いが異なるので気を付けてください。
(少数の場合)
数字の”前”の0は有効桁に含みません。最終桁の0が表示されている場合、その0も有効桁に含みます。
例) \(0.123\) → 3桁 \(0.0123\) → 3桁 \(0.01230\) →4桁
(整数の場合)
一の位以上の桁は、数字が0であっても全て有効桁として扱います。
例) \(123\) → 3桁 \(120\) → 3桁 \(12300\) →5桁 \(1.23 \times 10^4\) →3桁
有効数字の丸め方
五捨五入 が適用されます。
最終桁が"5″のとき、
ひとつ前の桁が偶数 → 5は切り捨て
ひとつ前の方が奇数 → 5は切り上げ
例) 8.595 → 8.60(切り上げ) 0.04375 → 0.0438(切り上げ)
124.5 → 124(切り捨て) 2.565 → 2.56(切り捨て)
四則演算と有効桁数
加減算と乗除算で有効桁数の取り決めが異なります。
(加減算)
式の中で最も有効桁数の大きい数の桁数を、その解の有効桁数として採用します。
例えば、 (1桁)+(4桁)+(2桁)=(4桁) となります。
(乗除算)
式の中の最も有効桁数の小さい数の桁数を、その解の有効桁数として採用します。
例えば、 (2桁)×(4桁)÷(3桁)=(2桁) となります。
実際に問題を解いて、感覚をつかんでみましょう。