H28 問04


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解説

磁気遮へいに関する問題です。

磁気遮へい

透磁率が高い磁性体が磁束を吸ってくれるので、磁束は磁性体に集まるように流れを作ります。
その結果、磁性体(鉄心)内部の空洞の磁束密度は低くなります。

このように磁性体をうまく使って、磁束を遮断することを磁気遮へいと言います。

静電遮へい

電界中に接地した導体を配置します。
すると、電気力線は導体に垂直に交わり、導体内の空洞部分には電気力線(電界)が存在しなくなります。

このように導体をうまく使って、電界を遮断することを静電遮へいと言います。

また、この方法は導体を接地する(GNDに落とす)という点が重要になりますので、
合わせて覚えておきましょう。

磁気遮へいや静電遮へいは、電磁波から電気機器を守るために使用されるテクニックです。

この言葉や原理に馴染みがないかもしれませんが、
身の回りの電気機器では多かれ少なかれ、絶対に使われています。

電気設計者にとっては基本的な技術なので、覚えていただけると幸いです。